kindle沼日記

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特定秘密保護法案とか

特定秘密保護法案、ぶっちゃっけ胡散臭いですよね。

国という大きな組織を統制する上で、情報公開に対する特定の決まりが必要だという趣旨は理解できます。額面どおりに受け取るなら、必要なものなのでしょう。

ただ道具に善悪の意思はなくとも、使う者によって悪事の凶器となるように、特定秘密保護法案も扱いに注意しなければいけない類のものですよね。

 

ようはそれを使おうとするABE政権が信用できないから、私は反対です。TPPは反対だと選挙で言いながら(恐らくアメリカから言われたら)コロリと意見を変えて、支持者に何の説明も無くTPP肯定派になるABEです。今まで無くてもそれなりに出来ていたものを突然制度化しようなんて場合、またアメリカに何か言われたのかよって邪推してしまうのも仕方の無いところ。

米軍と自衛隊が中国や朝鮮半島での有事の際にスムーズに連携しやすいよう、アメリカの情報公開の枠組みに合わせた制度とか言われてもあっさり信じてしまいそう。

 

だいたいTPPの時もそうですが、具体例もなくぐだぐだ言っても仕方ないと思うんですよ。TPPの時は日本は交渉の外側に居たから仕方ないですが、今回はABE政権が言い出したことなんだからいくらでも具体的な話が出来るはずです。

 

例えばここ数十年のことを考えると、

1・例の尖閣ビデオはこの法案の規制対象となるのか?

2・沖縄の基地問題に対する情報はこの法案の規制対象となるのか?

3・米兵がまた国内で不祥事を起こした場合の詳細はこの法案の規制対象となるのか?

4・自衛隊員が不祥事を起こした場合の詳細はこの法案の規制対象となるのか?

5・放射性物質の漏洩はないが一歩間違えば致命的な事故はこの法案の規制対象となるのか?

6・新たな場所での放射性物質の漏洩はこの法案の規制対象となるのか?

7・薬害エイズ事件のような官僚の不祥事はこの法案の規制対象となるのか?

 

こんな風にいろんなケースでどのように運用させるか具体的にすればいいのです。まあ素直に答えたら皆が怒り出すような運用を考えているから、ABEはそんなこと出来ないんだと思いますけど。嘘つきABEに持たせるにはあまりにも危険な道具です。

 

でも法案の採決の時に反対票を投じる訳でなく退席という議員の仕事を放棄する真似をした日本維新の会も馬鹿だし、普段からスポンサーの都合の悪いことは報道しないくせにこんなときだけ国民の知る権利なんて言うマスコミもクズだし、そもそも自民党がどれだけ馬鹿な集団か分かってて選挙で選んだ国民が悪いということで、我々もいろいろ反省しないといけないですね。

それでも他の国に比べれば多少マシっぽいってのが、いろいろと人間が嫌になってしまう今日この頃。