kindle沼日記

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「ディーふらぐ!」 9巻を読んで

ディーふらぐ! の9巻がkindleに来てたので買って読んだのですよ。

正確には9巻を読んで、1巻から読み直して、さらにアニメを全話見直しました。
やっぱりいいですね、この漫画。

 

私は積み重ねていく物語が好きなんですよ。
ある出来事がきっかけで何かが起こって、それがきっかけになってまた何かが起こる。そうしたなかで登場人物が成長して行って、それぞれの関係も変化していく。初めは仲が悪かったのが仲良くなったり、その逆だったり、それを繰り返しつつさらに仲が良くなったり。
そういう話が好きなんです。

 

でもギャグとかコメディ主体の話だと、ネタの積み重ねはあっても物語の積み重ねはしないものが多いんですよね。サザエさんとかちびまるこちゃんとか、まったく成長しないし関係も変わらないじゃないですか。たいてい毎年同じようなことを繰り返しています。
ギャグ色が濃いものになると、最後に爆発で大けがしたり死んだりしたキャラが、次の話では何事もなかったように登場したり。ギャラクシーエンジェルなんか何回隊が全滅したことやら。

 

ところが最近はギャグやコメディ系でも積み重ねる話がちらほら出てきました。
ディーふらぐはそのよい例ですね。

 

9巻なんか初っ端から、1巻1話で出てきたモブキャラ二人のその後の話ですよ。
1話で主人公の名前を思い出せなくて怒られた二人が、やっぱり今回も名前を思い出せない。モブキャラのくせにと怒る主人公ですが、そんなモブキャラにも激動の物語があったというお話です。前巻から個性の弱さに悩んでいた主人公ですが、実は一巻の初っ端からそのモブ達に示唆されていたんですよね・・・

主人公は個性の弱さを克服するために最強の闇に勝負を挑み、そして唯一の個性すら失ってただのモブへと転落していく・・・激動の物語です。

 

私のお気に入りはダブルヒロインの高尾さんと船堀、それにダブル妹の桜と之江です。桜はテレビではかなり活躍をカットされてて、之江も登場が遅いからアニメだとあまりダブル妹って印象がなくてちょっと寂しいです。見返してて気付いたんですが、そもそも之江が髪のツンツン度で判断するなら桜も妹って言い出して、そこから桜が妹を主張し始めてたんですね。まさに口は災いの元。この二人は昨今のお兄ちゃん大好きな風潮と違って、兄妹の微妙な距離感がいいですね。