kindle沼日記

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イメージ戦略

今週のお題春の嵐

 

春の嵐」って最近ではなんとなく定番な気象用語みたいな扱いになってますが、別に春一番のようなものとは違いますよね。思うに春という穏やかなイメージと嵐という荒ぶるイメージの落差からくるインパクトと、何となく字面や聞き心地がいいというところからよく使われてるのでしょうか。

不良が雨に濡れた子犬を傘に入れただけでイメージアップしたり、普段穏やかな人が不正に毅然と立ち向かったりすると印象に残りやすいというのと同じですよね。ただ言葉の意味だけで考えると「春っておとなしい顔してるのにけっこう激しいんだぜグヘヘ」的な感じなのに、何となく力強さの中にも爽やかなイメージがあるのは何故なんでしょ? これが「冬の嵐」とか「夏の嵐」だったりすると厳しいだけな感じだし、「秋の嵐」だともうそれ台風でいいじゃん的な中途半端さがあるし。やっぱり「春の嵐」だけがちょっといい感じですよね。これは春が持つイメージが嵐の持つイメージを凌駕してるということでしょうか。

「嵐もたまにはいいもんだぜ、ただし春に限る」みたいな・・・

 

ぶっちゃけ春の気象というと春一番とか舞い散る桜とか風にまつわるイメージなんですが、最近は黄砂+PM2.5とか杉花粉とかあまりいいイメージがないものも増えてきました。つまり「春の嵐」というのは、最近評判が落ちてきた春によるイメチェン戦略ではないでしょうか。東大が秋入学とか言い出すご時世、うかうかしていると入学も卒業も春じゃなくなるかもしれません。いつまでも春うららとか言ってる場合じゃないんですよ。それを見越してちょっと厳しいイメージへ方向転換しようとしているのではないでしょうか。さすが春、あざといです。ずっとちやほやされてきた分、人の動向には敏感ですね。

 

それに引き替え秋ときたら、未だに天高く馬肥ゆるだけだというからなさけないですよ・・・そんなことだとつるべ落としのごとく評判下がっくじゃないですかヽ(`Д´)ノ

秋にも何かいい言葉ないですかね、秋の稲妻とか・・・