會川 昇著「超人幻想 神化三六年」を読んで
ハヤカワ文庫が半額セールしていた時に大量に購入したうちの一冊なのです。
大量購入した中では一番おもしろかったものの、アニメのノベライズだと期待しているとがっかりするかもしれないという困り物・・・
アニメのメインキャラでがっつり出てきているのは一人だけだし、世界観も微妙に違います。
アニメのようにいろんな超人が活躍する話ではないし、しかもジャンルがループもの・・・
ループものという時点で、アニメからどのキャラが出てるかわかますよね、ええ、彼です。
とは言え彼が主人公という訳でなく、重要な脇役ポジションなんですけどね。
ループといってもあまり細かいことにこだわっている訳でなく、むしろ原因と結果の因果関係を大胆に無視していたりするので、綿密な構成が好きな人にはちょっとお勧めできません。
しかも大掛かりな歴史改変をしてたりするので、アニメの状態ともいろいろ違っていたりします。
それでいてアニメ同様にいろいろな元ネタがそのまま使われてなくて、何が何のパロディになっているのか分かる人にしか分からないアレですし・・・
そんな訳で評価がいろいろと難しいんですよね・・・
でも雰囲気は良いので、あまり期待せずに読むとけっこう得した気分になれる困った本なのです。