「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」を見てきました
「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」を見てきたんですよ・・・
初めに言っておきますが、今年見た映画の中で最低の話でした・・・
正直、見てる映画すべて書いてはいないんですよ。
特に良いところのない映画なんて感想書いても嫌な気分になるだけだし、少しはいいとこ無いと書く気も起きないもんですし・・・
でもここまで酷いと、逆に書かずにはいられなくなるので不思議なもんです。
今回はアンドロメダが冒頭回想シーンでしか出てきません。
コレだけでかなりのマイナスですが、そんなの気にならないくらい酷いので安心してください。
過去の栄光に浸って、もうチヤホヤしてくれない周囲の評価に不満を持つ若者達が、ホントかどうかもはっきりしない集団幻覚にすがって反乱を起こし、まあ過去の功績に免じて好きにさせてあげよう(どうせ遠くに行くんだし)という大人の判断で許されたのが旋回までのあらすじ。
今回は敵の大将もヤマトの若者達に輪を掛けてメンタルを病んだ夢見る少年だったことが判明したのも酷い話なのですが、そんなの気にならないくらい脚本が酷いので安心してください。
なんだかよくわからない理由でヤマトクルーは無事なんだけど全体として凄いピンチに陥ったものの、伏線もない凄い発想でピンチを乗り越えてめでたしめでたし。
そんな馬鹿馬鹿しい展開をたった90分程度の間に三回も繰り返したのですよ!
そりゃヤマトと言えば真田さんの「こんなこともあろうかと」がネタになるようなご都合主義アニメでしたが、それがさらにパワーアップするとは・・・
推理小説に例えるなら、密室殺人でなんの手がかり得られず犯人もトリックもまったくわからない状態で、犯人がレストランで自白剤入りの食事を偶然食べてしまいトリックをペラペラと喋りだし、そこにたまたま探偵が居て犯人逮捕につながって、そのトリックというのがたまたま落ちていたバナナの皮を偶然踏んづけた犯人が転んだ瞬間に突然超能力に目覚めて密室にテレポートして被害者を殺したというものだった・・・そんなレベルの話です。
人を馬鹿にするのも程がある!!
もともとヤマトなんて戦争に個人の感情を持ち込んだ上に、ご都合主義で個人の感情が集団を圧倒するというバカなお話でしたが、壮大な音楽と波動砲というわかりやすい必殺技が大受けして大人気になった訳です。
それが波動砲を禁じ手にすればこんな話にはなるわなぁ・・・
そもそも波動砲だけが駄目で、それ以外の主砲や魚雷はバンバン使うのが意味不明なんですよね。
それは原爆だけが駄目で、普通に空襲されただけなら何万人死のうが興味ないという広島の似非平和主義者と同じイカれた思想ですからね。
ダンケルクみたいに戦争を現象として捉える客観性があればまだましなんですが、まあヤマトは昔から個人の感情だけで戦局が左右されちゃう精神主義のご都合主義だからなぁ・・・
お金と時間はたっぷりあるので、どちらも無駄遣いをしたいという人なら見に行っても満足出来ると思います。
ホントお金と時間を無駄にしただけでした・・・